粘液質と、その後の何十年を生きる土台


4つの気質のうち、多血質と胆汁質は能動的とするなら

粘液質と憂うつ質は受動的。

異なる二つの組み合わせとなると、受動タイプは能動タイプに

どうしても引っ張られがちになります。


親(大人)が能動タイプで、子が受動タイプという関係では

さらにその影響が過大になってしまうでしょうね。


〇 粘液質の特徴

体液や分泌腺の働きが支配的で、精神的なものをひっぱっている。

睡眠をたっぷりとることが必要で、のんびり、おっとりタイプといえる。

ゆったりしていて、独自の世界観があるため、ぼんやり夢見心地かもしれない。

感情の急激な変化は少なく、好き嫌いをあまり表さない。

安定していて、静けさを好み、外に向かって反応するという衝動は少ない。

他の子のことを騒がしく感じるので、一人でいるのを好む傾向。

ゆっくり理解し、記憶力がよい。

忠実で忍耐強く、物事にマイペースに取り組み持続する力に長けている。

音楽や絵画に才能があることが多い。

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このタイプで注意したいのは、多血質、胆汁質の傾向が強い親や他人から

過度の干渉があると、ちょっと厄介なことになりかねないと思います。

忍耐力がある粘液質の人は、ストレスに対してもすぐに反応をしないことが多く

適当な発散方法を知らないくて、ひたすら我慢強く耐えている事が本人の自覚なしに続いています。


このタイプは日ごろから静かなため、(自覚なく)我慢し続けているのに

周りはそのことに気付かず、それで良いものだと同じ働きかけを続けてしまうと

どんどんストレス度は強くなり、対応が遅れてしまいます。


分かってもらえず、叱責されたり

勇気を出して伝えても伝わらず、理解もされず否定される。


こんな事が繰り返されると、大人への不信感やねじれた反発心

鬱屈した不満をためこんでしまい、心の便秘になってしまいます。

ため込んだ老廃物は、害毒となって

さまざまな症状や病気を引き起こしてしまいますね。


「〇〇させたい」「早く〇〇してほしい」そんな希望を押し付けては

大人サイドの一方的がすぎるように思います。

のんびりさんの子どもたちには特にそうですが、どんな子どもたちにも

彼らのペースを見守り、やさしく触れて、ほほえみを交わすことを思い出してほしいと思います。


発達の程度やしつけばかりに気をとられず、本当に子どもたちに必要なのは

やさしい愛撫と、ほほえみと、おだやかな語りかけ。


それだけで、子どもたちがその後の何十年を幸せに生きていく土台ができます。

むしろそれなしには、どんなに高機能でハイスペックな要素を足しても

その後の何十年を豊かに生きるのに頼る術にはなりません。


シュタイナーは、人がこの世に誕生してから最初の7年は

その後の何十年よりも重要な意味を持っていると言っています。

最近では脳科学的な見地から

いかに幼児期が後に影響を及ぼす大切な期間かということが立証されてきていますが

科学的な立証なしには幼児期を軽くみなすようでは、世知辛すぎて少しさびしいですね。


どうか幼い子どもたちの、緩やかだけれども多感なペースを急かさず

彼らのペースで、触れて感じて吸収していけるように、見守ってあげてください。


また、お父さんお母さんたちも日常に忙殺されて大変ですよね。


子どもたちの育児ができる限られた幸せな期間に

ゆったりと家庭や家族にエネルギーを注げる環境であれるように

家族同士、社会全体で協力しあえるといいですね。


その他の質について
〇 多血質 http://starryheaven.seesaa.net/category/26735242-1.html
〇 胆汁質 http://starryheaven.seesaa.net/category/26735243-1.html
〇 憂うつ質 http://starryheaven.seesaa.net/article/453107373.html
〇 子どもの気質に合わせる理由:シュタイナー編 http://starryheaven.seesaa.net/article/453077239.html