憂うつ質を神さまが組み込んだ理由


四つの気質の最後は「憂うつ質」

何となく言葉からイメージしやすいと思います。

さぁやってきました、悲しみよこんにちは。

〇 憂うつ質

魂は動き回ろうとするが、肉体が重さの感覚を作り、両者がせめぎ合っている。

生き生きすべき生命感覚と魂の部分との調和が乱れている。

その目に世界が嬉々としては映らず、もの悲しげで暗く見る。

繊細で感じやすく、自分を閉じがち。

過去のことがいつまでも残る。

意識的ではなくても耳がよく音楽的で、芸術的なセンスもある。

心や精神の栄養をたくさん必要としており、十分なあたたかさと愛情に満ちた理解がないと生きていくのがとても辛くなる。

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この質をもつ子どもたちにはどう接したらいいでしょう?

この質だけが100%という子どもはいないはずなので、この質を強く感じるとしてもこの気質を厄介者扱いしないことです。

地球の一年には四季があって、シュタイナーは、四季のめぐりと人の精神活動のサイクルとを重ねて暦にしています。



真冬の凍てつく暗い夜・・・



その夜が、聖夜だとしたら・・・



冬の夜空に輝く星の光は、どの季節よりもひと際美しく、冴え冴えと、私たちの目に映りますよね。


どの季節よりも、人の目には触れない地中で、いずれ地上で形に顕すための地下活動が創造的に行われている季節です。



人の精神にも、冬の時期に種が宿る。



聖なる夜が、春でも夏でもなく、秋でもない



冬の夜でなければならない理由があります。



この質を客観視しながらも、邪魔で悪い質と排除しないことに尽きると思います。



独特のデリケートさや人に共感しやすい繊細さゆえに、感じやすい悲しみを隠すように、他の刺激物を求めて反応ばかりしていると

悲しみはますます拗ねて形を変えて隠れ居座ることになってしまいます。

ネガティブに映る自分を包み隠して表面を着飾った、偽の自分と本当の自分がかけ離れたまま放置していることで

すべて満たされているはずなのに、大事なものが欠落している感覚

万事うまく進んでいるのに、虚無感や無力感が続いてしまいます。



シュタイナーは、同じ質をやり尽くすと飽きて、他の質に移ると表現していますが

憂うつを感じきることでしか、回復しないこともあります。



憂うつ気質な自分をできるだけ客観視して、その質を否定せず、バランスをとることに意識的になることが良いかと思われます。

繰り返しますが、この気質だけが100%という人はいないので、必ず他の質もあり、顔を出す時が来ます。

憂うつ質がネガティブに傾き過ぎないようにバランスを意識する。

関わる家族や親しい人ができることも、そのバランスをとることの最小限のサポートだけです。

気質そのものを無くそうとしたり、性格を変えることはできません。



たとえば、芸術家の中には、そんな感受性を作品に表現している人もたくさんいますし

芸術以外でも、ネガティブともとれる自身の独特の感性を、活動へのエネルギーに変換している人もたくさんいます。


この質を、他の質と同様に個性として歓迎して受け入れることが、この質が喜んで安心していきいきと活動し

本人と仲良くポジティブな関係でいられることになります。

そうするともはや、憂うつ質は、自分の強味となるのです。