頑張りすぎる子どもたち~三重県子ども条例

「三重県子ども条例」が、平成23年4月から施行されたようです。

私が三重県に移ってくるよりずっと前に、こんな条例が制定されていたのだと知りました。

パンフレットによると「子どもが安心して育ち、自らの力を発揮できる場が減少している」とのことで、県民が連携して子どもたちの成長をあたたかい眼差しで受け止め支えていくことが謳われています。

基本理念(第3条)
◆子どもを権利の主体として尊重する。
◆子どもの最善の利益を尊重する。
◆子どもの力を信頼する。

当たり前のことが謳われているようですが、もっとも近い家族~親子の関係の中で、強い愛情があればあるほど、盲点となってこれらの事を見誤ってしまうことがあります。

近い存在であればあるほど、大人はつい自分と同じ価値観で子どもに接し、無意識のうちに自分と同化してしまうものなのですね。

これは親子に限ったことではなく、教室でも起こっていることですが。

例えば・・

◇親が自分にとって良かったことが、子どもにとっても良いだろうと思って同じもの(同じ道)を勧める

◇大人が自分にとって悪かったと思う事を、子どもにも避けさせようとする


どうして自分(大人)と相手(子)が同じだと思うのか?他人から見ればとても強引なように見えても、近しい関係であるほど一体化していて、当の本人たちは全く気付いていないことがよくあります。

ましてや、親の実権・・影響力というものは、子どもにとっては他の誰よりも強大ですから、近い関係であればあるほど、子どもが自分主体で意見を受け止め、自ら考え、選択できる状況であるように、細心の注意が必要なのです。


無意識に親・大人が関わっていると、子どもは自分で考えることなしにその意見なりを丸呑みして受け入れてしまうもの。

だから大人は注意深く、子どもたち自身に考えさせる時間や余裕を作ってあげる必要があります。

・自分にとってどうなのか?

・自分はどう感じているのか?

・どうしたいか?

・自ら選択する

そのプロセスを子どもに主体性を委ね、彼らに寄り添うようでありたいと思っています。


子どもだから分からないだろう、選べないだろう、と侮らず

― 子どもの力を信頼し、権利の主体として尊重する ―

このような条例に明文化されて、子どもたちに関わる大人が連携・協働していける世の中になっていくといいですよね。


条例前文ではこのような記述もありましたよ。

「全ての子どもには自ら育つ力と多くの可能性があり、子どもは自分が受け止められ、認められていると実感することで自己肯定感を高めることができる。」


この三重県子ども条例には、先立つものがあるようで

1989年(平成元年)国連総会において、児童の権利に関する条約(「子どもの権利条約」)が採択され、日本は1994年(平成6年)に締約国となっているとのことです。

子どもの権利条約の4つの柱は以下の通りです。

1. 生きる権利・・健康に生まれ、安全な水や充分な栄養をえて、健やかに育つことができるなど。
2. 育つ権利・・教育を受け、休んだり遊んだりできること。考えや信じることの自由が守られ、自分らしく育つことができることなど。
3. 守られる権利・・あらゆる種類の差別や虐待、搾取などから守られること。障がいのおある子どもや難民の子どもなどは特に守られることなど。
4. 参加する権利・・自由に意見を表したり、集まってグループをつくったり、自由な活動をすることができることなど。


さて、育つ権利について、特に書き残しておきたいと思いました。


「休んだり遊んだりできること」


勉強に追われたり、学校の人間関係やSNSとの付き合い方、いろいろと忙しない子どもたち


「休んでもいい」

「たくさん遊べばいい!」


子どもたちはそう思えているでしょうか?


「勉強するといいよ!」

「がんばりましょう!」


と言われることは、圧倒的に多くあるというのに。


「休んでもいい」

「たくさん遊べばいい」


そう言われても、”休めない、遊べない子どもたち” もいるのではないでしょうか。


彼らのサインも見逃さず、窮屈さを緩めてあげることも大切だと思うのです。



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